ChatGPTの文章を読む人に合わせて直す|実際の前後比較【第14回】

公開日:2026年10月23日 · 元の記事を読む

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ChatGPTが作った文章は、事実が合っていても、読む人に合わないことがあります。「分かりやすく」とだけ頼む前に、誰に読んでほしいか、読んだ後に何をしてほしいかを決めてみましょう。

初心者連載の第14回は、工作会の案内を保護者向けから小学生向けへ直す練習です。実際に入力した2つの文と、修正前後の返答を掲載します。前回の第13回・会話の引き継ぎメモから、決まった条件を保持する練習を続けます。

読む人と次の行動を決める

今回の最初の読者は、地域の掲示板を見る保護者です。修正後は、工作に興味を持った小学生が読み、保護者に相談して申し込むことを目指します。対象になる参加者を変えるのではなく、案内を直接読む人と伝え方を変えます。

OpenAIは、文章作成の際に対象者と求める行動を決め、元の資料や制約を伝えてから調整する方法を紹介しています。この記事の催しと入力文は、当ブログが独自に作成しました。出典:OpenAI「ChatGPTを使った文章作成」。

日付・定員・申込先は、読者が変わっても同じです。「やさしくする」と頼んだ結果、必要な条件が消えないよう、残す情報も入力に含めます。

保護者向けの初稿を作る

催し名、集会室、日時、人数などはすべて架空の練習条件です。実在のイベントの募集ではありません。別の資料や過去の会話は渡さず、新しい一時チャットから始めました。

実行環境はChatGPT Web。モデル選択欄の表示はGPT-6、思考量は「極高」でした。初回入力は2026年10月23日18時54分24秒、完了確認は18時55分14秒(日本時間)。以下は案内文の全文で、文章の省略・書き換えはせず、装飾だけをプレーンテキストにしています。

初回に入力した文

ブログの練習用です。以下はすべて架空の催しです。外部への送信や予約はしないでください。
地域の掲示板に載せる、保護者向けの工作会の案内文を作ってください。見出し1つと本文にし、本文は150〜220字を目安にしてください。
確定した条件:催し名は「紙の風車を作る会」。日時は11月8日14時〜15時。会場はひばり集会室。参加費は無料。対象は小学生と保護者。先着10組。申込締切は11月5日。申込先は集会室の受付。持ち物は色鉛筆。
上の事実をすべて残し、住所・連絡先・曜日や別の条件を足さないでください。案内文だけ出力してください。

実際の返答:保護者向けの初稿

紙の風車を作る会

色とりどりの紙の風車を作る工作会「紙の風車を作る会」を開催します。小学生と保護者のみなさん、色鉛筆を持って、ひばり集会室へお越しください。日時は11月8日14時〜15時、参加費は無料です。参加は先着10組で、申込締切は11月5日。お申し込みは集会室の受付で受け付けます。親子で手を動かしながら、紙の風車づくりを楽しみませんか。

初稿では「お越しください」「お申し込みは」といった案内の表現が使われました。次は、この結果を受けて読み手と行動を具体的に変更します。

同じ会話で小学生向けへ直す

初稿の直後に、同じ一時チャットで次の文を入力しました。初回の条件と返答がある会話を続けた例です。この追加指示だけを新しいチャットへ貼っても、元の案内は伝わりません。再現する場合は、初回の入力から順番に試します。

追加入力は同日18時55分31秒、完了確認は18時56分10秒(日本時間)。サービスとモデル表示は初回と同じです。

追加で入力した文

今の案内文を、小学生が読んで「保護者と相談して申し込む」ことが分かる文に直してください。見出し1つと本文にし、本文は150〜220字を目安にしてください。難しい言葉を減らし、申込みの行動を最後に置いてください。最初に渡した催し名・日時・会場・参加費・対象・定員・締切・申込先・持ち物はすべて残し、新しい条件を足さないでください。案内文だけ出力してください。

実際の返答:小学生向けに直した案内

紙の風車を作る会

紙で風車を作って、くるくる回してみませんか?「紙の風車を作る会」は、小学生と保護者がいっしょに楽しめる工作会です。11月8日14時〜15時に、ひばり集会室で開きます。参加費は無料で、参加できるのは先着10組です。持ち物は色鉛筆。好きな色を使って、自分だけの風車を作る楽しさを味わいましょう。申し込みのしめきりは11月5日です。参加したい人は、保護者と相談して、集会室の受付で申し込んでください。

変わった表現と残った条件を照合する

修正後は「くるくる回してみませんか?」という呼びかけから始まり、最後に「保護者と相談して」「受付で申し込んでください」という行動が置かれました。「締切」も「しめきり」になっています。これは今回の実出力を比較した観察で、子どもの理解度を測定した結果ではありません。

元の条件 修正後の照合結果
紙の風車を作る会 見出しと本文に残っている。
11月8日14時〜15時、ひばり集会室 日付・時間・場所が一致。曜日や住所は追加されていない。
無料、小学生と保護者、先着10組 料金・対象者・定員が残っている。
11月5日締切、集会室の受付、色鉛筆 申込の期限・場所と持ち物が残っている。

見出しと改行を除いた本文は、初稿163文字、修正後197文字でした。どちらも指定した150〜220字の目安内です。読みやすさは文字数だけでは決まりません。

たとえば修正後にも「参加費」「先着」という言葉が残っています。低学年の子が一人で読む案内なら、読み方や意味を別途確かめる必要があります。「小学生向け」という一言だけで、すべての学年に合うと判断はできません。

また、初稿の「色とりどり」、修正後の「自分だけの風車」といった飾りの表現は、元の条件そのものではありません。実際の案内に使うときは、提供する材料や活動と合っているかも確認してください。事実が残ったかに加え、余計な約束が増えていないかを見ます。

直したい点が残ったら、どの言葉・順序を変えるかを具体的に指定します。OpenAIのPromptingでも、返答を確認し、変えてほしい箇所を追加のメッセージで伝える方法が示されています。同じ入力でも返答は変わるため、上の表を自分の出力とも照らしてください。

練習資料・次回予告・出典

第14回の入力2件・実際の返答2件・実行条件をダウンロード(TXT/UTF-8)

資料には、初回の架空条件、追加指示、前後の返答をすべて収録しています。記事全体のHTML・TXT保存はページ末尾から使えます。印刷画面でのPDF保存とは別で、資料リンクの取得にはインターネット接続が必要になる場合があります。

今日の練習では、上の返答を並べ、変わった表現を2か所、変わらなかった条件を2か所見つけてみてください。その後、自分の案内で使うなら誰が読み、何をするのかを1文で書きます。架空例のまま実際の募集に流用しないようにしましょう。

次回は、複数の案から使うものを選ぶときに、採用する部分と見送る部分を理由付きで整理する練習をします。

出典・確認日

資料確認日:2026年10月23日。入力条件と照合表は当ブログで作成し、返答には記載したChatGPT環境の実出力を使いました。文章を使う前には、読む人への伝わり方と元の条件の両方を確認してください。