「この材料だけの個数を足したい。でも、どの関数を使うのか分からない」。そんなときは、関数名を探す前に、表の配置と欲しい結果をChatGPTに説明してみましょう。
この記事では、小さな表で数式を相談し、自分で答えを確かめてから広い範囲に使う方法を紹介します。ChatGPTのチャットに文章で相談し、提案された式を自分でExcelに入れる流れです。
表の配置と欲しい結果を伝える
「合計する関数を作って」だけでは、どの列を見て、どの数字を足すかが伝わりません。次の情報を、分かる範囲で書きます。
| 伝える情報 | 今回の例 |
|---|---|
| 列とデータの範囲 | A列が材料名、B列が個数。1行目が見出し、2〜5行目がデータ |
| 欲しい結果 | 材料名が「色紙」の行だけ、個数を合計したい |
| 式を入れる場所 | 同じシートの空いているE2 |
| 使う環境 | Excelの版と、Windows・Mac・Webのどれか |
OpenAIの公式ガイド「Prompting」も、目的や必要な情報、出力の形を伝え、返答を見て追加の指示をする方法を案内しています。今回は数式に加えて、読み方と確認方法も頼みます。
業務の表なら、組織で共有が許可された情報だけを使ってください。最初は顧客名や実際の金額を含めず、列の構造を残した架空の数行で相談できます。
4行の材料表で相談する
計算結果を自分でも出せる例にする
次は当ブログが作った架空の工作材料表です。新しい練習用シートで、見出しをA1・B1、データを2〜5行目に入力する想定です。個数は「2個」ではなく、数値の「2」のように入力します。
| A列:材料 | B列:個数 |
|---|---|
| 色紙 | 2 |
| のり | 1 |
| 色紙 | 3 |
| はさみ | 1 |
色紙は2行あり、欲しい答えは2+3=5です。先にこの答えを持っておくと、式が目的に合うかを確認しやすくなります。
コピーして使える依頼文
Excelの関数を相談したいです。 A1は材料、B1は個数という見出しです。 A2は色紙、B2は2 A3はのり、B3は1 A4は色紙、B4は3 A5ははさみ、B5は1 個数はすべて数値です。 同じシートの空いているE2に、材料名が「色紙」の行だけの個数を合計する式を入れたいです。 欲しい結果は5です。 数式を一つ示し、参照する範囲と条件の意味を説明してください。 確認用に、値を一つ変えた場合の結果も示してください。 不足する情報があれば、仮定せず質問してください。
送るときに、自分のExcelの版と利用端末も追記します。この依頼文は練習用で、実際のChatGPTの回答を再現したものではありません。
式の意味と答えを確かめる
この例に使える式は次のとおりです。E2に入れる想定で、データのあるA列・B列を上書きしないようにします。
=SUMIF(A2:A5,"色紙",B2:B5)
A2:A5で材料名を調べ、「色紙」に一致した行のB2:B5を合計します。MicrosoftのSUMIF公式資料で、条件を見る範囲、条件、合計する範囲の順序を確認できます。
今回はB2の2とB4の3が対象なので、手計算の期待値は5です。これは公式の構文と手計算による確認で、Excelアプリでの実行結果を掲載したものではありません。
- まず、元の表で5になるか確認する。
- B4だけを3から0へ変えると、期待値は2になる。
- 元の表に戻し、A4だけを「封筒」へ変えると、期待値は2になる。
値を一つずつ変えると、「数字を足しているか」と「条件で対象を選んでいるか」を分けて確認できます。毎回元の表に戻してから、次の確認をしてください。
うまく動かないときの聞き直し
エラーが出たら、式を何度も作り直す前に、入力した式とエラー表示を控えます。先頭の「=」、かっこ、引用符も確認しましょう。引数を区切る記号は環境によって異なる場合があります。参考:Microsoftの数式エラー確認資料。
エラーがなくても答えが違う場合は、材料名の表記、個数の入力内容、参照する開始行・終了行を見直します。「正しく計算して」とだけ頼むより、どの確認で違ったかを伝えると相談を絞れます。
先ほどの表で、期待値と異なる結果になりました。 次の情報を送るので、変更する前に確認すべき点を順番に教えてください。 ・実際に入力した数式 ・Excelの版と利用端末 ・表示された値、またはエラーの正確な文言 ・期待する値と、その手計算 ・個人情報を除いた対象セルの内容 原因を一つに断定せず、確認方法も説明してください。
次の表で使う前に
今回の式が見るのは2〜5行目です。別の表へ使うときは、列名だけでなく最終行まで見直しましょう。練習用のコピーで確認し、想定する行をすべて含むことが分かってから本来の表に使います。
まだ表になっていないメモはメモを表に整える練習へ。PDFから取り出した数字を計算する場合は、先にPDFをExcelに移すときの確認点で、元データとの一致を確かめてください。
出典・確認日
確認日:2026年10月22日。以下の公式資料を事実確認に使用しました。公開日・更新日は取得した本文で確認できませんでした。練習用データ、依頼文、確認手順は当ブログで作成しています。
- OpenAI / ChatGPT Learn:Prompting
- Microsoft Support:SUMIF 関数
- Microsoft Support:Excel で壊れた数式のエラーを回避する方法
この記事の画像・資料
記事の架空の材料表で、SUMIFの結果が入力に応じて変わることを試せます。 2026年10月22日に配布用に作成した練習資料です。
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