ChatGPT初心者連載・第8回
メモを読み返して「結局、何をすればいいの?」と迷ったら、ChatGPTに作業の候補を整理してもらえます。ただし、誰かの提案や、取りやめた案まで予定に入ると困ります。今回は実行が決まったことを拾い、決まっていない部分を残す練習です。
前回の第7回は、記載なし・未定・なしを分けて表を作りました。今回は、その情報を行動の一覧にする前に「本当に実行する話か」を確かめます。架空の短文を使うので、実際の仕事の資料を用意する必要はありません。
まずは4行のメモを読む
次は当ブログが作った、架空の読書会の準備メモです。実在の会議記録や、ChatGPTの実測した回答ではありません。AからDを読んで、今から取り組むことが決まった文を探してください。
【読書会の練習メモ】 A:進行係が、11月6日までに紹介する本の一覧を作る。 B:表紙の画像も付けるとよさそう。付けるかどうかは次の相談で決める。 C:参加者に持ち物の案内を送ることは決定。送る人と期限はまだ決めていない。 D:会場のポスターは今回は作らない。
AとCは実行する話です。Bは検討中の提案、Dは今回はしないことです。「画像を付ける」「ポスターを作る」という動詞だけを拾うと、メモの意味が逆になってしまいます。
作業に入れる条件を決める
この練習では、文の扱いを次の3つに分けます。分類名や確認方法は、当ブログが教材のために決めたものです。
| メモの状態 | 今回の整理先 |
|---|---|
| 実行すると決まっている | 作業の一覧へ。担当・期限が未定でも、その状態を残す。 |
| 案が出ただけで決定していない | 検討欄へ。実行予定に混ぜない。 |
| やらないと書かれている | 今回はしない欄へ。作業として登録しない。 |
担当が未定だからといって、Cそのものを消す必要はありません。「送ることは決定」「誰がいつ送るかは未定」の2つを同時に残せば、次に確認すべき点が分かります。
OpenAIの公式ガイドは、使う資料や出力形式に加えて、変えてはいけない条件、不足情報を推測しないことを伝える方法を案内しています。ここでは「決定した作業だけを一覧へ」という境界を明示します。出典:OpenAI「Prompting」
整理を頼む指示文
新しい会話で、次の文章を入力する練習ができます。今回は文章の整理だけを依頼し、通知や予定の登録は頼みません。
次の架空メモを、行動する前の確認用に整理してください。 出力を「決まった作業」「検討中」「今回はしない」の3つに分けてください。 決まった作業は1件ずつ、次の項目で示してください。 ・作業内容 ・担当 ・期限 ・根拠になるメモの記号 ルール: メモにない担当や期限を決めないでください。 「まだ決めていない」は「未定」、何も書かれていない場合は「記載なし」としてください。 提案や否定を、実行が決まった作業に変えないでください。 日付は書かれた形で残し、年を補わないでください。 最後に、実行前に人が確かめることを挙げてください。 外部検索、メール送信、タスクや予定の登録は不要です。 A:進行係が、11月6日までに紹介する本の一覧を作る。 B:表紙の画像も付けるとよさそう。付けるかどうかは次の相談で決める。 C:参加者に持ち物の案内を送ることは決定。送る人と期限はまだ決めていない。 D:会場のポスターは今回は作らない。
自身のメモで試すときは、共有してよい短い部分を選びます。役割だけで整理できるなら、個人名や連絡先まで渡す必要はありません。相手への連絡や社内ツールへの登録は、内容の確認が済んでから別の操作として行います。
元の一文と答え合わせする
次はAIの出力ではなく、当ブログが用意した答え合わせです。画面に出た返答が同じ文章になる必要はありません。情報の意味が保たれているかを見ます。
- A:本の一覧を作る/担当は進行係/期限は11月6日/決まった作業。
- B:画像を付ける案/次の相談で判断/検討中。
- C:持ち物の案内を送る/担当と期限は未定/決まった作業。
- D:ポスター作成/今回はしない。
決まった作業がAとCの2件になったかを最初に確認します。続いて担当と期限を読み、最後にBとDが実行予定へ入り込んでいないかを確かめます。件数だけ合っていても、AとBが選ばれていたら誤りです。
日付が具体的でも、年まで分かるとは限らない
Aの「11月6日」には年がありません。練習では原文のまま残します。実際にカレンダーへ移すときは、対象年を関係者に確認してください。「来週」「次の相談まで」などの表現も、基準となる日が分からないまま日付へ変換しないほうが照合しやすくなります。
OpenAIの会議後の作業例でも、元の記録を根拠にし、不確かな点を示してから、担当・日付や送信先を確認する流れが示されています。本記事はその考え方を短いメモの練習に使います。Zoomなどの連携設定はこの練習には不要です。出典:OpenAI「Turn meetings into follow-ups」
間違いを1か所ずつ直す
もしBが作業一覧に入っていたら、全体を「もっと正確に」と頼み直すより、元の文と修正箇所を具体的に示せます。次はその場合の入力例です。
Bは「付けるかどうかは次の相談で決める」とあり、実行は決まっていません。 Bだけを「決まった作業」から「検討中」へ移してください。 AとCの内容、担当、期限は変えないでください。 修正後、どこを変えたかを1行で説明してください。
実行したい案が増えたら、追記と抽出を分ける
整理の途中で「本の紹介文も必要そう」と気づいても、元メモから取り出した作業に黙って混ぜないでください。自分が追加した案として別に残し、実行するかを決めます。AIが提案した便利そうな作業にも同じ扱いができます。
今日の練習と次回予告
Cだけを「参加者に持ち物の案内を送ることは決定。」へ変えて、もう一度整理してみましょう。担当と期限は「未定」ではなく「記載なし」になります。文を短くすると、分かることまで変わると気づければ今回の練習は完了です。
次回予告:長い頼みごとを小さな手順に分ける練習。終わったかどうか分かる作業単位と、途中で確認する場所を考えます。
出典・確認日
- OpenAI:Prompting(目的・出力形式・制約・不足情報の扱い。本文に確定した公開・更新日の表示なし)
- OpenAI:Turn meetings into follow-ups(元記録との照合と実行前の確認。本文に確定した公開・更新日の表示なし)
確認日:2026年10月16日。練習メモ・分類ルール・指示文・答え合わせは当ブログの自作教材です。特定のアカウントでの実測や操作結果を示すものではありません。
ピンバック: ChatGPTで大きな作業を小さく分ける|終わりが分かる手順を作る練習【第9回】 – でんでん鳥のブログ