ChatGPTで大きな作業を小さく分ける|終わりが分かる手順を作る練習【第9回】

ChatGPT初心者向け連載・第9回

「趣味のノートを整理したい」と思っても、何から始めるか決まらないことがあります。ChatGPTには、目指す状態を伝え、全体の案を確認してから、最初の作業だけを小さく分けてもらうと相談しやすくなります。

前回は、メモの中から決まった作業を取り出しました。今回は、その作業が大きすぎて手が止まるときの練習です。項目を増やすことより、「何ができたら終わりか」「どこで自分が判断するか」を決めます。

以下のノート、入力文、回答例は説明用の架空例です。実際の操作記録や、同じ回答が得られることを示すものではありません。

先に「できあがり」を決める

今回の題材は、編み物のメモが入った紙のノート3冊です。「全部きれいにする」では、書き直しや写真撮影まで必要なのか分かりません。そこで、できあがりを「作品名から、そのメモがあるノートとページを探せる目次」に絞ります。

OpenAIの公式ガイドは、必要な結果や背景、出力の形、守ってほしい条件を伝える方法を説明しています。本記事では、それを日常の作業相談に使う練習として組み立てています。(OpenAI「Prompting」)

決めること 今回の例
できあがり 作品名・ノート番号・ページ番号が分かる目次
今回の範囲 最初はノート1冊の5ページだけで試す
本人が判断すること 作品名がないページを何と呼ぶか
変更しないこと 元のメモを消したり、書き直したりしない

試す範囲は、実際に扱える量に変えて構いません。5ページは練習のための設定であり、最適な分量として測定した数字ではありません。

全体案を相談して確認する

最初から細かな一覧を大量に作ってもらうと、目的と違う準備まで混ざりがちです。まず大きな流れだけを頼みます。ここではファイルや外部アプリを操作させず、チャットで計画を相談します。

コピーして使える入力文①

編み物のメモがある紙のノート3冊を整理したいです。
目標は、作品名からノート番号とページ番号を探せる目次を作ることです。

まずノート1冊の5ページだけで試します。
元のメモは消したり書き直したりしません。
作品名がないページの呼び方は私が決めます。

全体の流れを4段階以内で提案してください。
各段階に「できあがるもの」と「私が確認すること」を添えてください。
必要な情報が足りなければ質問し、所要時間や期限は決めないでください。
ここでは計画案までにして、私が確認してから詳しくしてください。

たとえば「試すページを選ぶ→目次の項目を決める→5ページ分を記入する→探し直して確かめる」という案なら、目標との対応を読み取れます。これは本記事で用意した説明例です。

案を見たら、不要な工程を外し、順番を直します。「全ページを撮影する」が入っていても、紙を見ながら目次を書けるなら今回の作業には加えません。判断が必要な箇所が、単なる作業のように扱われていないかも確認します。

最初の作業を小さく分ける

全体案に納得できたら、今日着手する段階を指定します。「整理する」「確認する」だけではまだ大きいので、手を動かす対象と終わりの条件を付けます。

コピーして使える入力文②

全体案は「対象を選ぶ→目次の項目を決める→記入する→探し直す」で進めます。
今は「対象を選ぶ」だけを具体的にしてください。

私が行う作業を順番に示し、それぞれに終わりの条件を付けてください。
対象はノート1冊の連続した5ページです。
ノートにページ番号がなければ、原本に書き込まずに区別する案を出してください。
複数の方法がある場合は、私が選ぶ場所で区切ってください。
選んでいない方法を決定済みとして扱わないでください。

「ノート1冊を手元に置く」は、対象の1冊が決まれば終わりです。「連続した5ページを選ぶ」は、最初と最後のページを指し示せれば終わりにできます。

ページ番号がない場合は、付箋で仮番号を付ける方法などを候補として相談できます。候補を採用するかは自分で決めます。番号の付け方を選ぶ前に、全冊へ同じ方法を広げる必要はありません。

回答を読んでから条件を足し、具体的に直してもらうことも通常の使い方です。最初の一文で完成させようとせず、実物を見て分かったことを次のメッセージに加えます。(OpenAI「Use ChatGPT」)

答え合わせとつまずきの直し方

この手順は着手できる形になっている?

練習として、回答に「ノートを分かりやすく分類する」と出てきた場面を考えてください。何を分類するか、分類できたかどうかの判断が残っています。

本記事の答え合わせ例は、「選んだ5ページについて、作品名が書かれているかを見て一覧にする。見つからないものは『名前未定』と記す」です。5ページすべての欄が埋まれば、その作業は終わりです。名前を決める作業は、次に本人が判断する場所へ分けます。

作業が増えたら、元の目標に戻る

道具の購入、全ページの清書、デザイン調整などが追加されたら、「今回の目標に必要な作業だけ残してください」と伝えます。項目数が多いときは、「今から始める1段階だけ詳しく」と範囲を戻してください。

逆に、一つの項目に選択・記入・確認が混ざっているなら分け直します。「選ぶ作業の後で私の返答を待つ」と指定すると、自分が判断する位置を示せます。ただし、指示を書けば誤りがなくなるわけではないため、使う前に内容を確認します。

最後は目次から一つのメモを探し、実物のページと合うか確かめます。探せなければ、作品名の付け方や番号を直します。この確認が済んでから、残りのページにも同じやり方を広げるか決めましょう。

関連記事と次回予告

次回の第10回は、日常で使う自分用の指示文を保存し、必要な部分を変えて再利用する練習です。毎回変える条件と、そのまま使える部分を整理します。

出典・確認日

確認日:2026年10月18日。公式資料で頼み方の一般的な説明を確認しました。練習手順、架空のノート、入力文、答え合わせは本記事の説明用に作成しています。

  • OpenAI/ChatGPT Learn「Prompting」:目標、背景、出力、条件の伝え方と追加指示。公開・更新日の明示は確認できませんでした。
  • OpenAI/ChatGPT Learn「Use ChatGPT」:相談を始め、結果を確認し、修正を頼む使い方。公開・更新日の明示は確認できませんでした。

「ChatGPTで大きな作業を小さく分ける|終わりが分かる手順を作る練習【第9回】」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: ChatGPTの指示文を保存して使い回す|変える部分を見分ける練習【第10回】 – でんでん鳥のブログ

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